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矯正
治療前
治療後
| ご相談内容 | 「噛み合わせが悪く、前歯でものを噛むことができない。また、顔と顎が左右非対称でゆがんでいるのが気になる」とご相談いただきました。 |
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| カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、上顎に対して下顎が過度に成長している「骨格性3級」と、下顎が上顎や頭蓋骨に対して左側にずれている「下顎骨左方偏移」が認められました。このように、顎の骨の大きさや形、位置などの異常によって顔面の変形と噛み合わせの異常を起こしている状態を「顎変形症」といいます。 また、奥歯を噛みしめても上下前歯が噛み合わずに隙間ができる「開咬（オープンバイト）」も見られました。 骨格や噛み合わせのズレが、見た目だけでなく食事のしにくさや歯・顎関節への負担を引き起こし、口の健康に影響を与えています。そのため、噛み合わせの治療が必要だと診断しました。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 患者様には、下顎の骨を切断して適切な位置に誘導する外科手術「下顎骨骨切り手術」を行って顔面の非対称を改善したあとに、ワイヤー矯正治療で歯を移動させて噛み合わせを整える「サージェリーファースト法」を行う治療方法を提案しました。 骨切り手術を伴う矯正治療の場合、通常は手術の前にワイヤー装置による術前矯正を行いますが、サージェリーファースト法は先に骨切り手術を行い、術後にワイヤー矯正を始めるのが特徴です。骨を切る手術を行ったあとの数ヶ月はワイヤー矯正治療で歯が動くスピードが早くなるため、治療期間の大幅な短縮につながります。 また、手術前にワイヤー矯正を行う方法では、一時的に噛み合わせのゆがみが大きくなり、顔の非対称やずれが悪化するデメリットがありますが、サージェリーファースト法は治療の初期段階で顎のずれを解消するため、見た目が悪化することなく治療を進めることができるのも大きなメリットです。 治療の際には右下の第1小臼歯（4番）を1本抜く必要があることを丁寧にお伝えし、了承いただきました。 まずは右下の歯を抜き、下顎骨骨切り手術を実施して骨格のゆがみを解消しました。 手術の傷が治癒したことを確認してから、歯の表側に四角い装置「ブラケット」を装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」によるワイヤー矯正を開始します。 また、顎の骨に金属のネジ「アンカースクリュー」を埋め込んで土台にし、歯を引っ張って動かす治療も併用しました。 |
| 治療期間の目安 | 1年10ヶ月 （コロナ禍により来院が6ヶ月中断） |
| 治療費総額の目安 | 約1,200,000円 （検査代、外科手術代、月々の調整料等を含む） |
| この治療のリスクについて | ・ワイヤー矯正中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります ・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります ・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります ・外科処置後に腫れ、出血が生じる場合があります ・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します |
| 担当歯科医師名 | 金田叔朗 |
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