一般歯科

●保険診療

一般歯科でおこなわれる治療は、保険診療の範囲内でおこなわれます。
保険診療とはあらゆる方に一定の治療をご提供するために設けられた制度です。
そのため、使える材料や治療法などが決まっています。
制限があるものの、保険診療の範囲内でも十分精密な治療をおこなえるケースも多くあります。

●自費診療

保険診療よりも、よりその方それぞれにあった治療をご提供できるのが自費診療です。
自費診療では、使える材料や治療法に制限はありません。
そのため、保険診療の範囲内ではどうしても適切な治療を受けにくいと考える方には、自費診療がおすすめです。
自費診療の中には審美歯科治療やインプラントなどの治療が含まれています。

●虫歯治療

虫歯治療は一般歯科診療の範囲内です。
虫歯は歯の喪失原因二大原因のうちの1つで、多くの方がこの治療を必要としています。
また、小さなお子様から高齢者までかかる可能性があるのも特徴です。
しかし、急激に進行してしまうことはないため、日々のお手入れで予防、早期発見、早期治療が可能となります。

●歯周病の治療

虫歯と並んで、歯周病も歯の喪失二大原因のうちの1つです。
歯周病菌が歯周ポケットから中に入り込み、周りの組織に炎症が起こることで歯槽骨の吸収が起こります。
歯周病も虫歯と同じで急激に進行してしまうことはないため、日々のお手入れで予防、早期発見、早期治療が可能です。

●義歯治療

プラスチックの材料を使った義歯治療も保険診療の範囲内となります。
義歯治療は多くの歯科医院で一般歯科の範囲内に数えられています。
自費の、金属を使った義歯治療もありますが、どの方も平等に受けられる保険診療の範囲内でも治療が可能です。

●予防、早期発見、早期治療を目指して

虫歯や歯周病には予防、早期発見、早期治療が有効です。
虫歯や歯周病が大きくなるほど、かかる回数や金額、失う歯質が増えてしまいます。
当院では、3か月に1度の定期検診をおこなっています。
定期的におかかりいただくことで、予防、早期発見、早期治療を目指しています。

●患者様に寄り添った治療を

自費診療よりもおこなえる範囲は狭いですが、保険診療の範囲内だけでも精密な治療がおこなえるケースも多くあります。
どんな治療も、丁寧に、心を込めておこなっています。

●虫歯治療

・C1

エナメル質に限定した虫歯です。

・C2

象牙質まで達した虫歯です。
C1、C2の治療は、虫歯に侵された部分を削り、レジン充填という白いプラスチックをつめる治療で回復を計ります。
虫歯が少し深い場合には、神経を保護する薬を入れた後にレジン充填する場合があります。
また、さらに虫歯がもう少し広く深い場合には、小さな金属（インレー）をつめる治療になります。

・C3

神経まで達した虫歯です。
神経まで達した虫歯は、多くの場合神経を取る根管治療になります。
根管治療とは、根管内の神経を取り除き、細菌が入り込まないように中を洗浄して薬を詰める治療法です。

・C4

神経が壊死した虫歯です。
C4でも根管治療となることもありますが、周りの歯に影響があったり、残根のみになってしまっている場合は抜歯治療をおこないます。

●歯周病の治療

歯周病の治療には、スケーリングやルートプレーニング、PMTCなどをおこないます。

・P1（歯肉炎）

炎症が歯肉に限局している状態です。
ポケットの深さは2～3mmです。

・P2（軽度歯周炎）

歯槽骨まで炎症が広がり、吸収が始まった状態です。
ポケットの深さは3～5mmです。

・P3（中等度歯周炎）

炎症がさらに進行し、半分以上歯槽骨の吸収している状態です。
ポケットの深さは4～7mmです。

・P4（重度歯周炎）

炎症と歯槽骨の吸収がさらに進んだ状態です。
ポケットの深さは6mm以上になります。
P4になると抜歯になる可能性もあります。

●義歯治療

保険診療の範囲内で義歯治療治療もおこなっています。
一般診療の治療の範囲内で、患者様にあった義歯をお作りしています。

虫歯や歯周病といった一般歯科診療の範囲内でおこなう治療は、早期発見、早期治療が重要となってきます。
虫歯は、一度削り取ってしまうと元の歯質が戻ることはありません。
また歯周病で吸収してしまった歯槽骨も元の状態に戻すのはとても難しいといえます。

一般歯科診療の範囲内においては、早い段階で治療をおこなった方がダメージが少なくて済むという特徴もあります。
定期検診などにおかかりいただき、予防、早期発見、早期治療をおこなえるように心がけましょう。

●ブラッシング

まずはご自宅で丁寧なブラッシングをおこないましょう。
歯ブラシを歯に対して垂直に当て、歯肉の方向45度に傾けます。
これで細かく動かすと、歯周ポケット内の清掃ができます。
歯周病の再発を防ぐためには有効なブラッシング方法です。

また、歯科医院でも定期検診のときにお塗りしますが、ご自宅でもフッ素入り歯磨き粉を使用していただくと、より効果が上がりやすいといえます。

●清掃補助用具の使用

ブラッシングだけで落とせる口腔内の汚れは60%程度といわれています。
特にプラークが残りやすい歯間部は、歯間ブラシやデンタルフロスで清掃しましょう。
これにより落とせる汚れは90%程度に上がります。